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10.142015
事業計画書って?経営改善計画書って?
こんにちは、住吉です。
さて、本日はよくブログでも出てくる言葉である
事業計画書や経営改善計画書について、お話させていただきます。
そもそも、「事業計画書」「経営改善計画書」という言葉を
あまりお聞きになったことがない方もいらっしゃるかと思います。
(ちなみに私は、長尾経営事務所に入社して初めて知りました。)
「事業計画書」は、ものすごく簡単に言いますと
これから会社を起こすぞ!新事業を始めるぞ!といった場合に
どんな事業を、どんな計画で行っていくのかを具体的に説明するための資料です。
事業を始める時に、必ず作成しないといけないものではありませんが、
新事業を行うには莫大な資金が必要ですので
自己資金だけでは、現実的にはなかなか難しいですよね。
そこで、金融機関や投資家から融資を受けるために、
彼らが納得できるだけの内容を盛り込んだ事業計画書が必要になります。
当たり前ですが、よく分からないものに対して誰も融資はしてくれないですよね。
また、「経営改善計画書」も、事業計画書のうちのひとつです。
しかし、経営改善計画書は、融資を受けるためではなく、
既に融資を受けたお金(借入金)の返済が、業績悪化によって難しくなった際に、
月々の返済額を減らしたり、返済スケジュールを変更するために
(厳密に言うと、それらをお願いするために)
金融機関に提出する資料のことを言います。
長尾経営事務所では、事業再生の案件が大半を占めていますので、
私も、経営改善計画書を作成することが非常に多いです。
経営改善計画書は、以下のような構成で出来ています。
1.会社概要
経営理念、事業概要、沿革、組織図、ビジネスモデルなど
2.現状分析
財産・損益の推移(B/S、P/L)、金融機関の借入状況、環境分析など
3.経営戦略
事業戦略、アクションプランなど
4.経営計画
財産・損益の中期計画、資金繰り計画など
つまり、
1.われわれはこういう会社ですが、
2.今こういう状況にあり、経営が非常に苦しくなっています
3.しかし、今後は(中長期的に)こうしていきたいと考えており、こういう見通しを立てています
4.具体的にはこういう風にやっていこうと考えています
なので、
借入金の返済を減額(ストップ)させてください
ということです。
・・・伝わりましたでしょうか。
こんな感じで、全体の構成を考えてから
作成しています。
作成する際には、
気をつけるべきポイントや書き方の工夫もありますが、
それはまた別の機会に説明させて頂きます。
今回は、われわれの行っている仕事を
少しでも多くの方に知っていただければと思い、かなり噛み砕いて説明させて頂きました。
実際の事業再生の現場では、
経営者の方と何度も話し合いを重ねながら、一緒に計画書を作成します。
先にも述べたとおり、経営改善計画書は非常に重要な資料です。
この計画書が金融機関に受け入れられるか否かで、その企業の存続が決まるといっても過言ではありません。
中小企業庁のHPでも、経営改善計画書についての説明や、雛形の無料ダウンロードが出来ますので、ぜひご覧下さい。