今日は山口県への出張です。久しぶりに天気も良く青空が広がって春らしい気候を体験できました。さて、標題にもありますように複数ある保証協会付き融資を１つにまとめてキャッシュフローを改善させる手法がありまして、この山口のお客様もこの手法を使う方向で現在調整しております。

複数本を１本位まとめるとどのようになるのか例を用いて考えてみましょう。

協会付き融資がABCと３本あり、それぞれの残債と毎月の返済額は以下の通りです。

保証協会付き融資A 　借入残1,000万円 　毎月返済額50万円

保証協会付き融資B   借入残2,000万円　 毎月返済額100万円

保証協会付き融資C   借入残500万円　　 毎月返済額25万円

３本の借入を合計すると借入残は3500万円　毎月の返済は175万円です。

これらABCの借入を１本にまとめると借入残は変わらず3500万円、月々の返済額を100万円に圧縮するということも可能になります。

すると毎月75万円のキャッシュフローの改善になります。

このように複数ある保証協会付き融資をまとめるという制度は以前からあるのですが、意外に知られておらず実行している企業様は少ないように思います。今回の設例では借入残の3500万円をそのまま１本にまとめただけですが、この時に1,000万円の追加融資を行い4,500万円にした上で、毎月の返済額を150万円にするというケースも可能です。この場合、新規融資を1,000万円受けたにも関わらず当初の月々返済額よりも減額になっているため大幅なキャッシュフローの改善につながります。

既存の複数の借入を１本にまとめることはメリットが大きいですね。

但し、ご注意いただきたいのは保証協会付き融資なら何でもOKというわけではございません。普通保証、セーフティネット保証（５号認定）、経営革新計画の特別保証など保証協会付き融資といっても種類がいくつかあります。今回ご紹介した制度はあくまで同じ種類の保証に限ります。それと事業計画書を求められることがありますのでその点はご注意ください。

それではまた次回です。

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