資金調達 ― 複数本の借入を一本化する
すでに借入が複数本ある上に新規での調達も難しく、資金繰りが厳しいというケースがまれにあります。
こういった場合に長尾経営事務所では複数本の借入金を1本にまとめ、資金繰りの改善を提案します。
例えば既存の借入を下記のように3本ある事例を考えましょう。
①借入残高2,000万円・・・毎月30万円
②借入残高3,000万円・・・毎月40万円
③借入残高2,000万円・・・毎月30万円
合計の借入残高は7,000万円、毎月の返済額は100万円です。
これを1本化して資金繰りを改善できることがあります。
上記①②③の借入を7,000万円の一本化にし、毎月の返済額を70万円に変更できるケースがあります(数値は例えです)。
また、7,000万円を8,000万円にして毎月の返済額を85万円に設定できる場合もあります。
この場合は新規に1,000万円の資金調達を行っているにも関わらず、
毎月の返済金額が現行よりも少なくなるため資金繰りの改善に大きな影響を与えます。
複数本の借入を一本にまとめるときに注意されたいのが保証協会付き融資かどうかです。
複数本を一本にまとめるというテクニックはどの金融機関も行っているのは行っていますが、
保証協会付き融資は制度として確立されています(実際に商品がある)。
また、一般枠は一般枠でまとめる必要があり、
5号認定枠(セーフティネット枠)は5号認定枠でまとめなければなりませんのでこちらもご注意いただきたいポイントです。
難しい話ではないのですが確認事項が多いことと、場合によっては経営改善計画書が必要となる場合がありますので、
これは外部の専門家に相談された方が良いかと思います。