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6.152015
リスケ中の資金調達|ABL(流動資産担保融資)
リスケや事業再生中の資金調達としてABL(アセット・ベースト・
アセットというのは資産の意味ですが、ABLでいう資産とは土地や建物の有形固定資産ではなく売掛金や在庫などを指します。つまり土地や建物以外の資産である売掛金や在庫を担保にお金を借りるという手法です。この手法は数年前に脚光を浴びたのですが、どうも中小企業には浸透しないまま年月が過ぎてしまった感があります。
私も過去何度かチャレンジしましたが、特に在庫を担保に融資というのは不可能に近いと感じるくらい話を聞いていただけなかったです。まあ、無理もありません。原材料などの在庫を担保にとっても金融機関としてはそれを適正に評価することも、いざという時に換金することも容易ではありませんから。その点、売掛金は在庫に比べてまだ担保評価はしやすいかと思います。
私のお客様でも売掛金を担保に、融資を実行した(リスケ中です)ケースはいくつかございます。明日も、事業再生中の会社ですが、売掛金を担保としたABLがまとまりそうなので私も現場に立ち会ってきます。
事業再生の過程でリスケをしてしまった場合、正常先から要注意先(要管理先)に債務者区分が下がり、どうしても資金調達のハードルが上がってしまいます。しかし、再生中だからこそ必要な資金もあるわけです。そうした中、今回ご紹介したABLは再建中の会社にとっては貴重なカードです。
リスケ中の企業様も資金需要が出た際には是非このABLをご検討ください。